現代社会は一億総社会人、働くことは今や性差なくスタンダードになりました。それに伴って専業主婦や家長制度は衰退し、「家を守る」や「墓を守る」などの役割も消失しつつあります。そのため、現代では供養の方法も見直されるようになり、新しい考え方や弔いの形が注目を集めています。
手元供養や散骨などが良い例でしょう。これらはいずれも、今までは当然お墓の中にあるものとされた、「遺骨」の新しい扱い方です。安易にお墓参りができない現代人にとって、お墓や遺骨の考え方が変わりつつあると言えます。
お墓参りと言えば、「お彼岸」。そもそも、お彼岸はなぜ春と秋に行われるのでしょう。
日本仏教では、悟りの境地を彼岸、わたし達の生きるこの世界を此岸として分け、彼岸は西に、此岸は東に位置すると言われています。春分の日と秋分の日は太陽が真東からのぼり真西に沈むことから、この日は今世とあの来世が近づくと考えられ、お彼岸として法要が営まれてきました。
さて、お墓参りのシーズンといえばお彼岸だけでなく「お盆」があります。お盆にお墓参りをして、一ヵ月後のお彼岸にまたお墓参り、なんでこんな中途半端な間隔なのよ?ともし質問されたら、あなたは答えられるでしょうか。
お彼岸は「彼岸(極楽浄土)に近づく日」であり、お盆は日本の土着信仰である神道と相まって「ご先祖様が帰ってくる日」とされ、それぞれは主旨が違うのです。したがって本来はお盆参りも、春と秋のお彼岸も、お参りや法要を行うのが習わしでしょう。
とはいえ、近年ではお墓を持たない人も増えていますし、お世話をする人がいなくなって「墓じまい」を考える方も少なくないと言います。お参りするどころか、お墓が負担になっているという現実。ご先祖様を大事にするどころか、遺骨を駅に置き捨てたり、放棄された墓地の荒廃なども最近問題視され始めています。
そんな現代人の供養の形の一つに、手元供養があります。小さな骨壺を自室に置いたり、遺骨をアクセサリーの中に入れて持ち歩いたり。これなら時期や作法を気にする必要もありません。生活の中にそっと在り、いつでも振り向けば故人を偲ぶことができます。
時代の変遷とともに変わっていく供養の方法。金銭的にも気持ちの上でも負担にならず、だれもが一番自然な選択をできればいいですね。
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